テーマ:夏、涼みたく

トメテ

やだ ドコ見ているの! なにやってんの!! だめ 止まって とまりなさいよ-- えーーー いやーーー 両手で目をふさぐ妻。   またか・・舌打しながら 車が横断歩道を過ぎて 数秒くらい経った頃 ふるえている妻に   なんにんくらいだったと聞くと   かぞえられなかった たく…
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陽のある方へ

秋口、キッチンに 小さい甲虫がいた。 その動きを観察していると 窓に向かって小さな体で進んでいるようだ。 彼らなりの本能で太陽のある方へ 大地の匂いがする方へ 一生懸命進んでいるのだろうか。 『頑張れ 小さいの』などと声をかけつつ 足が8本以下の虫には 寛容な我が家だから 発見すれば こっちさこいと 折込チラシ…
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あの日

店の外から 急ブレーキの音 一瞬の悲鳴、 そして 何かが 鉄とぶつかって 飛ばされる ニブイ音・・・   事故? 思った瞬間 目の前のガラス窓に 形容したくもない音をたてて 何かが 叩きつけられて 張り付いた。   反射的に 目をつぶったワタシの脳裏を 数分前の出来事が 駆け巡…
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昼下がりの 瞬間

大学生の頃、2年生の春。 超デカイ下宿というか 学生寮に住んでいたわたしは 新入生歓迎行事でバスの中にいた。 去年は日光だったから今年は海がいい! 誰かの発した一言で バスは熱海を目指している。 学生が熱海? 何をしに! そんなことは どうでも いいんです。 あくまで 数時間 逃げ場のない密室が作られること それ…
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捨てやま

  少年は家族でキャンプに来ていた。テントを建てる手 伝いをした後は森に入って弟とカブトムシやクワガタが 集まりそうな切り株や倒木をあさっていた。 大きな木の横に朽ちかけて土管のようになった倒木 があり弟が「兄ちゃん、ここにきっと来るよ」と倒木の上 によじ登ったところで「ギャー」と叫んで少年の方へ転 げ落ちてきた…
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赤い 約束

男は、独立し念願の事務所を構えた。 お祝いにかつての同僚が花を贈ってくれた。 元々は南国育ちの植物だと思わせる鮮やかな 赤い花は独特な魅力があった。案外手入れが 楽で成長が早く年中咲いて楽しませてくれた。 仕事仲間に花に詳しい人がおり株分けの仕方 を教…
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独り 事 務所 の反乱

この一件は 小人さんが悪さをしてなどと いつものように流すことはしない。 ドライブEにフォルダーを作って cadデータは保存しているのだが、この時期 データが行方不明になることがある。 年中行事と慣れたもので、 まずマイドキュメントを探してみる。 五分五分の確率で、何故かそこに保存されている。 マイドキュメントに見…
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歳時記

春 隣県の出先が数か所廃止され本社の営業に統合された。スタッフ一人だけの小所帯の所長から解放されて本社へ復帰、手弁当で自宅から通勤できるようになった。 あたりまえの生活を取り戻したわたしには「元気ですかお会いしたいです」毎日判で押したように携帯から聞こえるあの子の声だけが二人をつなぐ細い糸だった。だが、いつの頃からか電話がこな…
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果てなく

男は放蕩の限りを尽くした。理不尽な日常に女は耐え続けた。時は流れ、引退し余生の日々が始まる。男はひとなみに季節折々にふたり旅でもしながら生活を楽しみたいと思っていた。そんなありがちな余生を想像していた。時を同じくして女はこれまでの出来事をどれほどの辛抱だったのか男自身にも子供にも近所や親戚の者にも語りだした。 語りの最後に決まって死…
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ヒトのものとは思えない悲鳴が響いた。瞬間、地面がゆれる大きな振動が土埃とともに体に届く。 基礎を作る四角い大きな穴の前で男がひとりへたり込んでいる。地盤がゆるいので基礎コンクリートを流す前に穴をより深く掘って礎に大きな石を並べていたのだが、突然クレーンから特別大きい石が落ちたらしい。 のぞきこんでみると灰色をしている土壁に囲まれた地…
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淡々と 日常に書く

去年は突発的にお仕事シーズンに入ってしまいお休みいたしましたが、今年はキッチリ何本か遊んでみました。これまで実体験や純創作、聞きかじりなど元ネタとして、直球であちらの方、どちらか不明なケース等といわゆる存在しないのかなあ側な方をモチーフにしたものから、生きている人だけど何故なんでしょうみたいな瞬間を経てきましたが、今年はすこし目線を…
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真夜中に 師匠

ここは、道都○幌。 開業30年以上過ぎた 駅から近い中堅クラスのホテル。 深夜2時半頃。 ススキノ自主研修を終えて 宿泊客も大体帰ってきた模様。 酒臭くなったロビーに ファブリースを撒いて一段落。 もうすぐ夜が明ける。 眠気覚ましに一服つけようと フロントを外そうとしたら 1…
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釣られ?と

深夜、某港、岸壁。 太平洋の海に育てられた ガキの頃からの相棒と俺 いつも通りのんびりと いつもの岸壁で 糸を垂らして待つ。 当たりが無い。 ビール片手に更に待つ。 微動だにしない糸。 次のビールを開けて、 更に更に待つ。 気がつくと他の釣り人は 諦めて退散したようで …
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想定外連休、継続中

朝、刑事がたずねてきた。 いきなり通話履歴を示されて 「この番号、あなたの携帯ですね。   朝からこんな写真で申し訳ないが    この女性と、どういう関係ですか・・・」 夜討ち朝駆けとはこういうことか。 などと感心している余裕はなかった。 こわもての二人に促されて 順を追って昨日の…
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昼下がりの隣人

8月8日 日曜日。 義父の命日にあわせて盆前に帰省した義弟と愛方、わたし、義母の四人でお参りに墓地へ。 毎年7月のうちに一度訪れて、彫り込んだ石に挿した黒や赤の塗料を補修したり、墓石に二つ貼り付けてある花立てが片方づつお約束のように外れて転がっているを補修して接着するのだが、今年はあいにく時間と天気のタイミングがあわずサボっていたら…
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ある晩、再会

ひと昔くらい前、秋口。 別れ話を 切り出そうとした私を 遮るように 「子供が出来たわ。  でも、心配しないで  ひとりで育てるから・・・  ひとつだけ、お願い  男の子だったら、  あなたの名前をつけるね。  きっと・・・」 別れたくない そんな純な…
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黄昏に

四十九日も過ぎ 少し元気を取り戻しつつある よく晴れた朝。 お茶をいただきながら 私は四人姉妹の三番目。 この秋、たぶん90を迎えます。 派閥などとは申しませんが 女4人の姉妹となりますと なんとなく誰と誰がの組合せが できていしまうもの。 そろそろ誰に…
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ある選択を・・・・

子供の頃、 怖い映画を観ると 怖さよりも 気持ちが悪くなったのは 何故でしょう。 能力を超えた状況に 一時的に壊れてしまった。 そんなあたりでしょうか。 最後はさらりひらりと 怖くはない話で、 おひとつ選択の程・・・・。 夫と妻、そして小学生の息子。 そんな三人…
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月明かりの帰り道

田舎に暮らせば電車の時間など気にすることも無く 午前様なら車を呼んで気楽に帰るか、気紛れな酔い 心地に任せて歩いて帰るか、毎度毎度のことながら な心地よき一晩の出来事でございます。 どなた様もその場にいるつもりで、 一読の程。ひらに・・・。  15年位前、夏の終わり頃…
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親子写真・・・

『たいしたもんだ。綺麗に写してくれるぞ』などと 見当違いな自慢をよく耳にしますが、そのときは仕 事疲れでボロボロ、なるようになれって感じであり ました。よもや、そんな綺麗にクッキリと・・・ 去年、お盆の入り頃。 千歳を過ぎたあたりから雨が降りだして視界が悪く なってが、…
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かなわぬ・想い 届く・すがた

都会に生活される方の中には背筋に寒き一筋流るる ことなど、おのが目でご覧にならない限り、信じは しないと駄々な仰せの御仁あり。 さればビールなど手土産に、生た霊など派遣いたさ ば、些少は心平らく信じ易き心持になるやになどと ご案内のところ、ご本人曰くやれ焼き鳥怖し・・・ 枝豆も怖き物などなどと・・饅頭怖いな話よろしく …
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ある晩 タクシードライバ11年目の夏

去年のお盆、夜11時すぎ  町外れのバス停  下り坂にポツンと  ひとり  女性が手をあげている。 二十歳くらいか 肩より長い髪、夜陰に映えるも ややうつむき加減な面持ちに 表情はわからないが 白い花束を手にして喪服姿。 『ありがとうございます』と 乗り込んだ…
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ある夜 どっぺんナ(-_-)  ひととき

Pochiさんの 『世にも不思議な本当にあった話』を 読ませて頂いて 自分も書いてみる気になった お話です。 ということで いつも勉強させて頂いている Pochiさんの記事への 勝手に連動企画ですが   (ごめんなさいm(_w_)m・・・) 内容はPochiさん同様 信じていただくかどうかは読み手の 考え…
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